世界の植物2 @朝日新聞社 1975
(表紙扉コンテンツ)My Flower, My Country
イタリア
春を告げるアーモンド
「イタリアの花は?」とたずねられると、わたしたちはまごつかざるをえません。
バラやカーネーション,ユリ,ケシ,ヒマワリとたくさんの美しい花に囲まれている,花の国だからです。
では,イタリアのとくに中央から南部にかけての風景に欠かせない,宝石のような花を
ご紹介しましょう。
それはアーモンド。もともとこの木は,古い時代に中近東から地中海
にもち込まれたものですが,イタリアで現在年間2万トンものその実を収穫し,世界一の生産量を誇っています。
もし冬の終わるころ,中・南部イタリアを旅行されたなら,アーモンドの白や淡いピン
クの花々が日の光に照りはえ,その微妙な影が地中海の海や空のぬけるような青,丘の緑
と美しく調和しているのに驚かれることでしょう。それは,まったく口に表せないほど。
すばらしいものです。
日本のみなさんは,サクラを連想されるかもしれません。そして,ちょうどサクラが日
本の芸術にいろいろの形でとり込まれてきたように,アーモンドの花や実は,その姿形の
優美さや幾何学的な調和を愛した画家や彫刻家によって,さまざまに表現されています。
すなわちアーモンドの花は,日本とイタリアのもつたくさんの類似点のうちのひとつと
いえないでしょうか。といっても,この美しい花は,もともとアジアからイタリアへの贈
り物なのですから,それほど不思議なことではないかもしれませんが――。
(在日イタリア公使夫人)クラリス・フルチ
学名:Prunus amygdalus
科名:バラ科
英名: Almond
落葉高木
学名:Trachelospermum jasminoides
科名:キョウチクトウ科
英名:Confederate jessamine, and Chinese star jessamin
(コンフェデレート・ジャスミン)
常緑 木本 蔓植物
イタリアの花についてですが、旅をして印象的だったのは、クイリナーレ宮殿の外の鉢植えや国立博物館の柵などを覆う香りのあるつる植物でした。
イタリアだけでなく、ヨーロッパの街角の代表植物という感じ・・
しかしアジア原産で
王立園芸協会のガーデンメリット賞を受賞したということから、ヨーロッパに合っていたということであるか、
「展示に対する大きなメリットがある」と判定されたもの
以下、「イタリアの花」を検索しました。
イタリアの国花はデイジー、イタリア語でマルゲリータと呼ばれます。
19世紀のイタリア王妃マルゲリータ・マリア・テレーザ・ジョヴァンナに敬愛の気持ちを込めたことから、彼女の名にちなんだ花が国花として選ばれたという説があります
学名:Bellis perennis L.
科名:キク科
和名:
ヒナギク(雛菊)
別名:チョウメイギク(長命菊)、エンメイギク(延命菊)
英名:
Daisy
多年草(日本では一年草扱い)
学名の種小名 perennis 「多年生の」という意味であるが、日本では夏が暑くて越夏できないことが多い。このため、通常は秋蒔きの一年草として扱う
「原産地はヨーロッパで、原種は芝生の雑草扱いされている」とあるが、たしかに芝生に寝転んだ時みたのは、これですね‥
シャンティイ城への徒歩30分くらいの、気持ちのよい遊歩道でした・・・(2018年6月)
(下はwikipediaから)これよりもっと小さいものでしたが・・
『週刊朝日百科 世界の植物』のコラム
「My Flower,My Country」
→次は、3 アフガニスタンです